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はやぶさ~遙かなる帰還

さて、「はやぶさ」である。
これが二本目のはやぶさ。ネタバレOK? 感想いくぞ。

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今回のはやぶさは俳優人が豪華だぞ。

だって渡辺謙に江口洋介に藤竜也に山崎努だよ? 私が大好きな人ばかりじゃないか!!

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特に 藤竜也と山崎努の共演 なんて、もう二度と観られないかもしれないよ? いや、役の上では接点ないんだけどさ。

藤竜也は「感染列島」に続いて博士の役。最近学者づいてきた? 感染列島のときも体内にガンを抱いていてガンと共存して生きる学者をひょうひょうと演じていたが、今回は内外の折衝役、広報役ということで、前の「HAYABUSA」では西田敏之が演じていた役所。いつも明るい笑顔でなごやかで、こんな人が上司だったらなあ、と憧れてしまいます。この藤竜也に二回もぶつかって抱きしめられ抱きとめられた女(中村ゆり)が 憎い……

はやぶさの話はもうみんな知っているから省くとして、前回のHAYABUSAとどこが違うか追いながら語ってみる。
前回はHAYABUSAが打ち上げられる前からはじまっててウーメラで回収されるまでをざーっとドキュメンタリー風に流した感じだったけど、今回は冒頭でもう打ち上げられている。とにかくタイトル通り「帰還」に的をしぼった作品。
前回はドキュメンタリー風に作ってあったのでそれを解説したり話の流れをスムーズにするために視点人物(女性スタッフ)を用意したが、今回は渡辺謙演じるプロジェクトマネージャー・山口博士を中心とした群像劇になっている。だけど渡辺謙が語るんでもなく、なんていうか一緒にそこいる感じ、これが臨場感というやつなのかな?

イトカワに到着するまではわり早く進むんだけど、到着してから1回目のサンプルリターンに失敗、2回目をやらせるかどうかでもめる。サンプルリターンが命、というチームと、失敗したら全損だからこのまま帰せとチーム。
そう、この映画は立場の違う人たちがはやぶさを巡って対立するシーンをアクセントにもってきてるんだね。

2回目のサンプルリターンに成功して帰還することになるんだけど、ご存じのようにさまざまなトラブルが襲いかかる。
トラブルの中でもエンジン関係を中心に持ってきてて、姿勢制御のためにキセノンガスを少しずつ噴射させる、という方法をとろうとすると、本来の使い方じゃないとエンジン担当のNECの技術者(吉岡秀隆)が怒ったりする。この吉岡とコンビをくんでいるのが江口洋介。同じ大学で学んで吉岡はメーカーに、江口は科学者になったという設定。怒る吉岡をなだめたりすかしたり酒を飲んだりする。

このエンジンのことで、前作HAYABUSAでは「こんなこともあろうかと」と簡単に行ったような印象のあるAB二つのエンジンを一緒にしちゃうというのが実は非常に大変なことだったというのが描かれる。

後半の山場がこのふたつのエンジンをつなぐ場面だ。実はぜんぜん「こんなこともあろうかと」ではなかった(笑)。

メーカーの吉岡は本来の使い方をしてそれが評価されて大量生産されなければメーカーの立場がない。でも学者の江口はどんな方法でもやはぶさを帰還させればいい、という考えで、そりゃあ確かに学者にとってははやぶさのもってくるサンプルが一番重要なのかもしれないんだけど、吉岡の「僕はメーカーの人間です、メーカーなんです!」という、血を吐くような叫びは勤勉な日本人なら胸が痛くなる。

結局、渡辺謙が「責任は私が持つ」と言ってエンジンをつなぐことになり、吉岡はでていっちゃうんだけど……
あとで戻ってきて黙ってプログラムを組み始める。
吉岡の中にもエンジン屋としての誇りと意地があるんだよね。
後半はこの吉岡が主役のようなものだ。

ところではやぶさが宇宙で迷子になったとき、「HAYABUSA」では佐野史郎が「中和神社」でお札をもらってきたんだけど、今回渡辺謙が行ったのは三ノ輪にある「飛不動」。
え? ほんとはどこに行ってたの? ぐぐってみると川口氏自身が秋葉原で行われた講演会で「岡山の中和神社」と言っておられる。そして飛不動にも実は行っていたらしい。神社と不動、神仏合体(笑)。

そしてはやぶさは無事帰還し、燃え尽きる。
その前にはやぶさに地球を見せてあげようと言ってカメラを地球にむけさせる。
はやぶさは模型とCGを使って撮られているんだけど、パンフによれば、今回「リアルタイム・プレビズ」という新技術を邦画ではじめて使ったらしい。
そのためかどうかは素人の私にはわからないんだけど、今回のはやぶさは非常に美しかった。
地球を見つめるカメラも、カメラなのに、機械なのになにか感情があるような感じで、じっと故郷を見つめているみたいだった。
そして何度も言うけどはやぶさがパドルを展開する動きの美しさ。もうこれ何度観ても飽きない。

無駄に優雅、無駄に美しい。美しすぎる動き。

なんで畳んである羽をひろげるだけなのにあんなに優雅である必要があるのか??
これが日本の技術力か!
美しいはやぶさ。これだけでも一見の価値。

あ、はやぶさの内部に潜り込んでエンジンやガスの漏れを描いたところも秀逸でした。

まったく触れてないけど山崎努と夏川結衣も邪魔にならないいい演技してました。すみません、これだけで。

ところで、はやぶさの映画の前におまけがある。映画館にもよるのかもしれないけど、「映画館のマナー」をはやぶさの映画の部分を使って訴えるというか、ナレーションを渡辺謙が大まじめにやっているのがおかしい。
映画館では酒を飲むな、騒ぐな、喧嘩するなって、しないよ!
そして一番重要な携帯電話の電源切れを渡辺謙自身がやってて笑える。
この短編を観るだけでも行け、映画館に。

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白城るた・あるいは 真坂たま、白雪真朱と名乗ってBLやTLやファンタジーを書いてます。最近は霜月りつ名義で時代物も。
主に読書と映画と着物と同人の日々。独断に満ち満ちてマスので、ついてこれる人だけれっつごー。
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