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そばもん2・3巻

読むとそばを食いたくなる危険な本。そばのうんちくもさほどうるさくない(だしの返しの話はちょっと読みつらかった)。
家でつくるそばはネギが辛くて嫌いなんだけど、そばやのネギは辛くないのがなぜだろう、とずっと思っていた友人がいる。きっとそばやのそばは前日に切ってあるから匂いしないんだろうとか思ってた。
でも実はそばやのネギはにおいをきつく出さないように特殊な切り方をしていたのだ。この秘密は2巻で。

1冊に1話は必ず泣ける話が入っているので涙腺の弱い人は注意。あいかたは腹をすかせながら泣く。
わたしはやっぱり1巻のおばあさんの話だなあ。あらすじ行くよ、泣くなよ。

ある蕎麦屋さんに寝たきりで入院中のおばあさんから出前の注文がはいる。通常は出前をやってないんだけど、ご主人はおばあさんが気の毒なので作ってもっていく。
するとおばあさんは見ただけで持って帰れという。
ご主人は怒って帰るがしばらくしてまた出前の注文。前のは伸びてたせいだろうと今度はゆで時間を注意して持っていくが、おばあさんは蕎麦にツヤがない、持って帰れと言う。
そんなふうに何度も注文があってそのたびに持っていくがおばあさんは納得しない。
さすがにご主人も怒ってもう作らないというが、おばあさんは今にも死にそう。最後においしい蕎麦が食べたいという。しかしおばあさんはもう口からものがいれられない。でもおいしい蕎麦を見ればその味、歯触り、のどごしすらわかるのだという。
いったい俺の蕎麦になにがたりないんだ!
そこへ主人公がやってきてご主人に足りないものを指摘するが、そんな作り方は採算がとれないとご主人。
「でもあんただってそばやをはじめたころはこうやってつくってただろう?」
主人公が言っているのはそばやの真の姿勢。
「あんたがつくらないなら俺がつくる、そこまで言ってもらえば蕎麦屋冥利だ」と主人公は主人の仕事場で蕎麦をこねはじめる。
主人は叫ぶ。「そこをどけ、俺の道具に触るな、あの人は俺のお客さんだ!!!」
主人は泣きながら初心に戻って蕎麦をうつ。
そして最後のそば。
真の蕎麦を見ておばあさんは涙をこぼしながら手をあわせる。
「ああ、おいしそうな蕎麦ができたねえ…」

私は主人の「あの人は俺のお客さんだ!」に涙したけど、あいかたちゃんは、もう蕎麦が食べられないおばあさんと食べてもらえないご主人と蕎麦に涙した。
涙のつぼは人それぞれだけど、こんなふうな話が毎回必ず1本はある。
ああ、思い出したら蕎麦が食いたい…

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霜月りつ@文筆業

Author:霜月りつ@文筆業
白城るた・あるいは 真坂たま、白雪真朱と名乗ってBLやTLやファンタジーを書いてます。最近は霜月りつ名義で時代物も。
主に読書と映画と着物と同人の日々。独断に満ち満ちてマスので、ついてこれる人だけれっつごー。
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