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ヒッチコックの「鳥」

先日ひかりTVでやってた「鳥」を録画して観た。
子供の頃に見てすごい怖い印象があったので大人になって改めて観たら。

人物描写が素晴らしいわー!

ヒロインのかわいらしさときたら!
いたずら好きなヒロインが、自分をからかった男をびっくりさせようとその男の車のナンバー覚えて父親の権力使って会社つきとめて、でも休暇で帰っていると聞いたら車で長距離走って、湾の向こうだと言われたらボートを使ってそこまで行って、びっくりするのをボートから覗いているんだけど、そのヒロインのわくわく感が見ているこっちにも伝わって思わず微笑んじゃう。
「僕のことが好きになったんだろ」といけしゃあしゃあというヒーローもどんどんかっこよくなっていって、そのヒーローにべったりの母親や、かわいい妹、近所に住んでいる元カノとか、とにかく人物の配置がみごと。

鳥はもちろん怖いんだけど、小出しにちょっとずつ被害が大きくなっていくのがこれまたうまい。

襲ってくるときはさすがに今見るとつくりものめいているけれど、ドアを開けるとずらっと並んでいるところは、これCGじゃないんだぜ、すげえ怖い。

ところで映画のラストシーンで、こんなに鳥に襲われてたのに、町から逃げ出すとき、ヒーローの妹が自分のペットの鳥を一緒に持っていきたいと言う。
「この子は違うと思うの」って。
子供の頃TV観たとき、映画解説の淀川さんだと思うんだけど、そのシーンを指して「ヒッチコックの人間の描き方がどうこう」と言ってたんですよ。
たしかにあれだけ鳥に脅威を与えられているのに自分のペットは「違うと思うの」で持っていくというのは、
人間の傲慢なのか、愛なのか、信頼なのか、取りようでいろいろだなあと。
ヒッチコックは答えを出していないので、見ている人がそれぞれ思うところがあるんだろうな。

あと、ヒロインが鳥に襲われた後、放心状態になってまるっきり無表情になるんだけど、このとき、すがりつくのがヒーローじゃなくてヒーローのお母さん。
お母さんは最初ヒロインにいい感情を持ってなかったんだけど、頼られると愛情を感じて守ってあげるんです。
前半でヒロインが母親に捨てられた話をしているんで、ヒロインが心の中では母親を求めていたという描写につながるし。

ヒッチコックの脚本はほんとに隙がないなあ。

今日、妹が言ってたけど、今年だか一昨年だか、この鳥を3Dで上映したらしくて、それを観に行った人が生きた心地がしなかったくらい怖かったらしくて、映画館の中では手をばたばたさせて鳥を振り払う人多数だって。
いや、これ3Dはやめようよ。

そういや最近鳥の死骸よく見るなと思ったら、どうも猛禽ちゃんが一羽山から下りてきたらしい。
うちの猫がふくらんでいる正面と同じくらいの大きな猛禽ちゃんだった。

プライムビデオで観られます。

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プロフィール

霜月りつ@文筆業

Author:霜月りつ@文筆業
白城るた・あるいは 真坂たま、白雪真朱と名乗ってBLやTLやファンタジーを書いてます。最近は霜月りつ名義で時代物も。
主に読書と映画と着物と同人の日々。独断に満ち満ちてマスので、ついてこれる人だけれっつごー。
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