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新文芸座に実相寺昭夫オールナイトを観に行った

実相寺監督の「帝都物語」を大画面で見る機会はもうないかもしれない、と、新幹線に乗って富山から東京・池袋の新文芸座のオールナイトへいってきました。
ほかに上映されるのは

「ウルトラQザムービー星の伝説」
「シルバー仮面1話2話」
「ウルトラマンティガ 夢・花」
「ウルトラセブン狙われた街」
「ウルトラマンマックス狙われない街」

趣味に走った選択だなあ。

途中でシルバー仮面が機械の調子が悪くなりいったん中止となるトラブルがあって、あとで再映するとなると、ラストの帝都物語を見ていると帰りの新幹線に間に合わない、どうしようと思っていたのですが、なんと先に帝都物語を上映してくれるとのこと。
これならセブンとマックスを犠牲にすれば新幹線に間に合う! よかった(ティガをあきらめる気はなかった)。

とりあえず感想。

シルバー仮面はあまり子供向きじゃない作品で、等身大のヒーローが宇宙人と戦うのは仮面ライダーと一緒なんだけど、ライダーのようなスピード感や勢いがなくて、これは当時どうだったんだろう。

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「星の伝説」は公開1週間で終了したそうだが(トークショーで俳優の堀内正美さんが言ってた)、あの内容では仕方ないと思う。
主役がはっきりしないし、サスペンス的に弱いし、もう少しミステリー寄り、ホラー寄りになっていればよかったんだけど、主人公たちの危機感が足りない。
そして怪獣の出現に説得力がない。
二三人殺すためだけに巨大怪獣が出現せんでも。
最初は古代遺跡の発掘や調査や工事しているところで殺人事件が起こって、なにか古代の謎が関係あるのかと思ったらあまり関係ない。
地球が汚くなっていくからそれを止めるために太古の精神をもった人を選んで太古の習慣を守る、そのために宇宙人が動いているという話だが、それと古代遺跡守るのとどんな関係が?
たぶん最初のプロットは古代遺跡だけの話しだったんだろうけど、怪獣出せとか宇宙人出せとか言われたんだろうなあと推測される。
話のイメージは諸星大二郎で、最後に宇宙に飛び立つロケットのデザインが星野之宣ぽくていい。

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そして「帝都物語」。
一度テレビで見ているはずなんだけど、ほとんど覚えていなかった。おもしろかった。
いきなり「加藤」という悪の妖人が存在していることになってて、「加藤がくるぞー」「加藤がくるぞー」って逃げまどってる。
この映画の前に話がひとつあったんじゃないの、と思いたくなるくらい、話がすすんでいる設定でいろいろ説明されてないんだけど、なんか勢いがあって説明不足を自力で補っていきながらみちゃう。

私は西村博士の作った「学天則」って人造人間が動いているところを見たかったんだけど、そのほかにも隠命師同士の対決とか中二病満載感がすばらしい。

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あらすじとしてはとにかく加藤ってやつが東京の破壊を望んでて、そのために将門の怨霊を起こそうとする。
それを阻止しようとするのは、隠命師の土御門家と将門の血を引く兄妹と、将門の眠りを守る神社の巫女。
妹は加藤にさらわれ子供を産んで、その子が将門の眠りをさますために使われる。
巫女は兄と偽装結婚して兄妹を守ろうとする。

こういう設定の中に渋沢翁の東京改造計画(勝新太郎)や、流れ者の風水師(桂三枝)、寺田寅彦(寺泉憲)などが絡んでくる。

すばらしいのはオープンセットで銀座の町並みなどは本物のようだった。
Wikiによると、「昭島市の昭和の森で総工費3億円、45日間を費やして、銀座4丁目交差点から新橋方面の街並みを150メートル、3000坪にわたって再現[8]。銀座通りを走る市電[注 1]も2000万円を使って製造された。銀座のオープンセットでは、のべ3000人のエキストラを起用。」とある。
車屋路面電車がちゃんと走るセット。

あと、渋沢翁の前で展開する東京の模型もかなりの大きさですばらしい。

時代は大正なので関東大震災が起きるが、そうするとその模型もちゃんと壊れている。

私は原作が10巻でたところで全部読んだが、もうおもしろくて止まらなかった。
あの猥雑で湿っぽくてねっとりした暗さが、この映画では見事に表現されている。
あの原作から風水とか陰陽師に興味を持ち、そっち系が好きになったのだから、「帝都物語」も「星を継ぐもの」同様、私の人生を変えた本だと言える。

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ティガの「花」「夢」は新幹線の時間が気になってあまり集中できなかった。残念。

シルバー仮面を最後にしてほしかったなあ。
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霜月りつ@文筆業

Author:霜月りつ@文筆業
白城るた・あるいは 真坂たま、白雪真朱と名乗ってBLやTLやファンタジーを書いてます。最近は霜月りつ名義で時代物も。
主に読書と映画と着物と同人の日々。独断に満ち満ちてマスので、ついてこれる人だけれっつごー。
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