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殿!、利息でござる! あらすじネタバレ感想

なんか楽しめそうだったんで観に行った。
映画館のなかは水曜午前中なのにけっこう人が入ってました。
年配の方も多かったんですが、素直な笑い声があがってましたよ。

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実際にあったお話で、

伊達藩にある貧しい宿場町、この町はお上の物資を隣の宿場から受け取り、次の宿場へ運ぶ役目(伝馬)をになっていました。
しかしその役目の運営、経費負担はすべて町が背負わなければならなかったため、町や百姓の負担はかなり重く、その負担に耐えかねて夜逃げするものもあとをたちません。
この場合の負担とは、荷を運ぶ馬の飼育代、人足代などです。

このままでは町は滅びると憂いた酒屋が町一番の知恵者、茶作りの男に相談すると、今経営が危ないお上に千両貸して、その利息を丸まる伝馬に使えば、というアイデアを出しました。
しかし、貧しい町で千両は大変、茶屋も上段のつもりだったんですが、酒屋は町の金持ちを巻き込みなんとかお金を作ります。
あとはこのお金をお上が借りてくれるかどうか……

という話で、そんなに爆笑コメディというわけではないんですね。

何年もかかったプロジェクトだし、藩の役人はいじわるだし、何度も挫折しかけます。

この話の中に兄弟の絆や親子の絆などが入って深みを出しています。
とくに主人公の阿部サダヲ演じる十三郎の、優秀な弟に対する複雑な感情がよかったです。

あと意地悪(だと思ってた)役人の萱場を演じた松田龍平! この人こんな顔だっけ!?
確かに目は細いんだけど、その目の細さを生かした役、クールで計算高いキャラクターがぴったりはまっていました。

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(「殿、利息でござる」より松田さん演じる萱場)

そして王子様羽生くんのお殿様!
演技上手だったですよ、若くてまっすぐな気性のお殿様を上手に演じてました。
同じ列に座った御夫婦が、羽生くんが出てくるシーンになると「出た出た!」と喜んでました(笑)。

チャンバラのひとつもないし、宿場の人たちは貧しくて質素で、全体に地味。
茶畑はとてもきれいでしたが、宿場自体は茶色~って感じ。

まああまりアップダウンのない淡々とした映画です。
でもその中にくすっと笑えるシーンやほろりとさせるシーンが入って、飽きずに見ることができました。

すべてを手放しても町のために尽力する無私の人々。
この話がすばらしいのは、そんな人々がちゃんと報われるところですね。
もちろん誰も報いは求めていないのでしょうが、やっぱり人情としてはラストに○○屋さんが殿様にすくわれるところなど胸が熱くなりました。

原作は「武士の家計簿」の人の本
無私の日本人 (文春文庫)
磯田 道史
文藝春秋 (2015-06-10)
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プロフィール

霜月りつ@文筆業

Author:霜月りつ@文筆業
白城るた・あるいは 真坂たま、白雪真朱と名乗ってBLやTLやファンタジーを書いてます。最近は霜月りつ名義で時代物も。
主に読書と映画と着物と同人の日々。独断に満ち満ちてマスので、ついてこれる人だけれっつごー。
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