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映画「ルーム」ネタバレ、感想

四月に「ルーム」を観ていたのに、書いておくの忘れていた。

ちょうど日本でも監禁事件の被害者が助かったという頃に公開されたので、興味を持った人も多かったんじゃないかな。

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親子が監禁されて、子供が脱出する、というストーリーは、もうポスターとか予告とかでバンバン出ているからネタバレでもなんでもない。

10代だった女子学生が拉致監禁され、子供まで生んで5年、5歳になった息子に救助を託す。
5歳になるまで息子はその部屋が世界だった。でもその世界の外に世界があり、TVで観るものはみんなホンモノと教えられる。
ひっくりかえった世界観に子供は叫ぶ。
「4歳に戻りたい」

監禁した男は身勝手で、母が待遇に不満を言うと、「誰がおまえたちを食わせてやってるんだ」と怒り乱暴し、部屋の電源を切る。
納屋を改造した部屋は暖房が入らないと凍えるほど寒い。
母親は以前何度も脱出を試み、そのたびに痛い目にあっていた。しかし今の彼女には5歳の息子がいる。
彼女は岩窟王をヒントに子供に死んだ振りをさせて彼だけを外に出そうと試みる。

映画的には子供の死んだふりがばれないかとか、トラックから逃げ出したときつかまらないかとか、警官に保護されたとき上手に真実を伝えられるかとか、ハラハラさせる作りにはなっている。
とくにパトカーの中で婦人警官がうまく子供から状況や、場所を聞き出すのには感心。

恐ろしいと思ったのは、監禁男が親子を監禁していた場所が山奥とかじゃなくて、普通の住宅地だったこと。
アメリカだから敷地は広いけど、人気のない場所じゃない、普通の町だったということ。
監禁なんかをする男は異常者じゃなくてごく普通の男だということです。

そんなこんなで無事母親も救出されるが、本番はこれから。
救出された親子はうまく現実とつきあえない。
両親は離婚していて父親は孫を見ることもできないし、子供は母親べったりだし、母親はインタビューを受けたさい、なぜ子供だけでも犯人に頼んで病院の前とかに捨てさせなかったのかと言われて混乱したり。

そう、この話は被害者のその後、立ち直って行くドラマだったのです。
その課程は観てもらうとして、なるほどと思ったのは、子供が自由を手に入れてから遊ぶのがスマホのゲームだったこと。
「ルーム」でTVが友達だった彼にはスマホが近しい存在になるのね。そして母親に「普通の子供みたいに遊んで」と言われてレゴを与えられてりする。
アメリカの普通の子供はみんなレゴで遊んでいるのか。

悲惨な終わり方はしないので猟奇的な作品かもと思っているひとは観てみて。
親子の絆を確認できる、ハートフルな物語です。
そしてなにより主役の子供がかわいいです。

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プロフィール

霜月りつ@文筆業

Author:霜月りつ@文筆業
白城るた・あるいは 真坂たま、白雪真朱と名乗ってBLやTLやファンタジーを書いてます。最近は霜月りつ名義で時代物も。
主に読書と映画と着物と同人の日々。独断に満ち満ちてマスので、ついてこれる人だけれっつごー。
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