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アウェイ 2巻 こんなはずでは!

驚いた! この巻で終了である。
しかもなんかすごく中途半端な感じだ。
アウエィ1巻で感じたあの高揚感はどうしてしまったのだろう。

AWAY-アウェイ- 2 (フラワーコミックス)
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しかも小松左京の原作の「お召し」と違った展開になっている(と思う)。

(展開は各自で確かめてほしい)

小松左京の「お召し」を読んだときは私は中学生だったが、これを読んで親と引き離される恐怖ももちろん感じたが、最後に受け止めたのは「希望」だった。

一生が18年で終わってしまう世界に残された子供たち。
その中で子供は成長し、街をつくり国をつくり大人になる。
人間が50年以上かかってやる成長を18年で遂げてしまうのだ。
そうして「大人」になった子供たちはホームへ戻る。
そのときどうなるか?
世界は「成熟した子供」がさらに大人になる「成熟した世界」になるのだ。

つまり、地球規模で人間の精神年齢の引き上げが行われる。

人間は幼い。

幼くて目の前のものごとにしか対処できない。
社会人でもいじめがあり、酔っぱらって節度を失い、喧嘩をし、欲深く、自分勝手だ。
しかし大人になった世界の成熟した人間なら、大局的に、また長い思考でもって生きていけるのではないか。
戦争や飢餓や環境破壊に対処できる大人になっているのではないか。
「民度」とか「人種の壁」も大人になっているのではないか。

そのときにこそ、地球外生命や、超生命体と遭遇し、理解しあえるのではないか。

私はあの作品を読んでそう思い、その成熟した世界に憧れもした。だから、こちらとあちらを分けたのは、それを期待した宇宙人だと思ったのだ。

もちろん私の読みは小松左京のねらいと違うかもしれない。
小松左京は作品の中ではそんなことは言ってないし、主人公である首相がお召し直前に読んだ秘密のノートの感想については、母親的存在へのあこがれしか書かれていない。
二つに分けられた世界のなぞ、その目的、犯人については好きなように考えてくださいと読者丸投げなのだろう。

だから「AWEY」の結末は萩尾望都が考えた彼女自身の結末だ。

それでも!

私の考えた結末の方が「AWEY」2巻目の結末より数倍いいと思う!

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最初から2巻分と言われてたのかなあ。
それぞれのキャラクターについてもっと描いてほしかった。
私は年寄りだから、ただ一人残されたタクシーの運転手さんにことも気がかりだ。
あの人の話だけで1冊描けると思う。
今作にしても前回の「バルバラ」にしても、途中から方向性が変わったとしか思えない。
(「海のアリア」も変わった口だが、あれはいい方向に変わった。)

もちろん、変わっていないし最初からこのプロットだったのかもしれない。
1巻、そして2巻の途中まではワクワクしながら読んだものだ。だから最後のページまでこの巻で終わりだとは思わなかった。
次に続くのだと思っていた。
でもカバー見返しに「全2巻」と載ってるじゃない。
ありえない!
掲載誌を変わってもできれば続きを描いてほしい。

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感想(9件)



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霜月りつ@文筆業

Author:霜月りつ@文筆業
白城るた・あるいは 真坂たま、白雪真朱と名乗ってBLやTLやファンタジーを書いてます。最近は霜月りつ名義で時代物も。
主に読書と映画と着物と同人の日々。独断に満ち満ちてマスので、ついてこれる人だけれっつごー。
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