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NHKドラマ「ロンググッドバイ」一話のものすごく詳細なあらすじ。

キャバレーで歌う歌姫が逃げ出して、彼女を捕まえる依頼を受けた探偵。時間通りに彼女を出演させるがこれは本編に関係ない。主人公がどんな男が見せただけ……

そんな出だしではじまる「ロング・グッドバイ」。どうでもいいけどナレーションが聞こえにくいよ!

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で、本編はそんなタフな探偵・増沢磐二(浅野忠信)がキャバレーの入り口で女に捨てられた男に出会うシーンからはじまる。男は激しく酔っているのか、それとも病気なのか、雨の中うずくまって立てない。
探偵はしばらく車の中でその男を観ているが、結局彼を自分の事務所に連れ帰る。

目を覚ました酔っぱらいは探偵がなんの見返りもなく自分を助けたことに驚く。
「あなたはどうかしている。こんなクズは放っておけばよかったのに。僕を助けたってなんの特にもならないのに」
磐二は彼にいう。「自分が観ている世界がすべてだと思うな」
男の名は保(綾野剛)と言った。

しばらくして保がケーキ?を持って傘を返しにくる。
探偵はたまたま保が有名女優の志津香と別れたという新聞を持っていたので、それを隠そうとうろたえる。畳んで尻の下に引いたり机の本の下に隠したり、最終的に机の上蓋を開けてそこにかくして落ち着くが、そのさい、保のケーキがひっくり返ってしまう。
それを見て保は自分が訪ねてきたのは間違いだったと悲しんで帰ろうとする、ので、あわてて止める。
「えっと、なんの用?」
新聞を隠すので大慌てでまったく保の言ったことを聞いてない探偵がおかしい。

それ以来、探偵と保は友人になり、バー「ヴィクターズ」でギムレットをおごりおごられる仲になる。
保は足が不自由で、階段を上るときは探偵の肩につかまったりするんだけど、そのときの肩の貸し方がすごく自然で二人の仲良し感がわかる。

保は印刷会社に勤めることができたと喜んで報告にくる。まともな人間になってささやかな幸せを得たい……しかし彼のそんな生活は長い時間は持たなかった。
結局、同僚とうまくやれず会社を飛び出して探偵にグチをいう。
「俺は確かにクズだけど、あんなところにいる奴らにクズ扱いされたくない」
そんな保に探偵は「そんなことも我慢できないようじゃクズのままだ」と忠告するが、保は腹を立て出ていってしまう。

やがて探偵事務所に保の別れた妻、志津香がやってくる。
「あの人あたしのこと何か言ってなかった? 別れて残念だとか、戻りたいとか、あたしを愛しているとか」
探偵は保の住んでいる場所もしらない。彼の名字も知らない。そんな友人だったのだ。
保が以前、志津香のことで言っていたのは、「あいつはかわいそうな女なんです。父親に嫌われて暴力を振るわれていた。俺は親の記憶はないけれど、それでもあいつに比べれば幸せだ」
保は志津香をかわいそうだと思っていたけど愛してはいなかった。保にはほかに愛する人がいるのだ。

結局探偵は再び新聞記事で保の行方を知る。保は志津香とよりを戻したのだ。もうヴィクターズへくることもないだろう。

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しばらくした夜、事務所のドアがノックされる。開けて探偵は息を飲んだ。血塗れの保が銃を手に立っていたのだ。探偵は言う。
「コーヒー飲むか?」
保は妻の志津香がベッドで血塗れで殺されていたと言い、自分を車で横浜まで送って欲しいと頼む。
探偵は詳しくは聞かず、「横浜までドライブしたい気分だったんだ」ということにして保を横浜へ送る。
横浜では保を台湾へ送る船が待っていた。
保は探偵に言う。
「あなたのようになりたかった。なんの見返りも求めず、ただ自分が正しいと思うことを選べる人間に」
そして「僕はゆっくり歩きます。もし警察に行った方がいいと思うなら呼び止めてください。僕はあなたの元に戻ります」
磐二は激しく葛藤するが、結局保を呼び止めず車で去る。

ここさー!
車のドアが閉まる音を聞き、車が走り去る音を聞いた時の保の、綾野くんの表情が切ないんだよね!
ああー……って感じで。
でもよくわかんない。呼び止めたら保が殺人を犯したって思うってことでしょ。でも呼び止めないってことはもう戻るなってことでもあるわけじゃん。
保はどうして欲しかったのか、冤罪でも呼び止めてもらって探偵の元へ戻りたかったのか。探偵が自分を信じて台湾へ逃がしたのだとしても、もう二度と彼に会えないことが悲しかったのか。

翌日、志津香の惨殺死体が見つかり、探偵は犯人幇助の疑いで警察に厳しいとりしまりを受ける。ほとんどリンチみたいな。
ところが保が犯行を認める遺書を残して台湾で自殺したという連絡があり、探偵は釈放される。
しかし世間は静かだった。人気女優が殺され、その夫が自殺したのにマスコミはさわがない。
大きな力がくわわったんじゃないか、と磐二を迎えにきた雑誌記者は言う。
その大きな力とは、志津香の父親でじきに衆院選に出馬する、政治家の原田平蔵なんじゃないか……。

以下は感想ですが。

BL小説の編集風に言うなら、保と探偵が友情をはぐくんでいくシーンがちょっと短い。保の性格があまり描かれていない。探偵が保に惹かれていく過程が詳細でない、と言っちゃうでしょうね。二人の友情がこの作品のキモじゃないですか。原作は読んでいないんですが、そのへんどういう風に描かれているんでしょうかね?

しかし保のーーー綾野くんのファム・ファタルっぷりはすごいですよ。ものすごいハンサムとか美形とか言うわけではないのですが、こう手をさしのべずにいられない子犬のようです。

ところでこのドラマはものすごく喫煙率高いですよね、ハードボイルドには煙草とバーが必須なんですね。私自身は煙草のにおいとか苦手なんですが、小道具として描くのは好きです。拙作でも「非常階段」という喫煙場が舞台の話もあるくらいで。

舞台が最初どういう時代なのかわからなかった。ファンタジーなのかなと思った(笑)。戦後経済復興中なんですね。

ドラマ見てるとやたらとコーヒー飲みたくなって、とりあえずインスタントを。翌朝ちゃんと煎れてもらった。

私の知ってるギムレトは三角のグラスにはいっているんだけど、戦後のギムレットはウイスキーグラスにオンザロックなんでしょうか。

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えっと、で、とりあえず浅野と綾野はいやらしいな、と。セクシーでしたね。にやにやしながら見てました。ツイッターでもBLくさいとか、ハードボイルドはホモだとか保がほんとに好きな人は探偵だとか腐女子モリモリでした。
でも保が「猫」だとしたら納得だよね。足が悪い猫が雨の中うずくまっている。つれてかえってミルクやる。猫がまたくる。おみやげにネズミとかもってくる。おいしいもの食べさせる。猫がまたくる。一緒にゴロゴロする。猫がどこかの女の子ひっかいた。しかたねえなあ、って逃がしてやる……。

仕方ないじゃない! 猫なんだからさ!

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ロング・グッドバイ2話へ続く
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プロフィール

霜月りつ@文筆業

Author:霜月りつ@文筆業
白城るた・あるいは 真坂たま、白雪真朱と名乗ってBLやTLやファンタジーを書いてます。最近は霜月りつ名義で時代物も。
主に読書と映画と着物と同人の日々。独断に満ち満ちてマスので、ついてこれる人だけれっつごー。
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