HOME   »  洋画  »   ウォルト・ディズニーの約束

ウォルト・ディズニーの約束

ディズニーはメアリー・ポピンズの物語を映画化したいと希望していた。しかし作者のトラヴァース夫人は頑として首を縦に振らない。

ディズニーは20年もねばってようやく契約にこぎつけるが、夫人は自分が脚本を見てOKを出さなければ契約にサインをしないと言う。

ディズニーは夫人をアメリカに呼び寄せるが、夫人は脚本や音楽、キャラクターや役者にまで口を出し、はては「赤い色を使うな」とか「アニメは絶対だめ」などと言い出す。
ディズニーはそんな彼女の無謀な条件もすべて飲み、なんとか彼女のかたくなな心を開こうとする。

やがてディズニーは夫人がこの話で描きたかったこと、ポピンズは子供たちを救いにきたのではなく、家長のミスターバンクスを救いにきたことを理解する。

メリー・ポピンズの話は彼女が父親にむけて書いた贖罪の物語だったのだ。



原題は「Saving Mr.Banks」―――バンクス氏を助けて

映画は現在(メリー・ポピンズの制作現場)とトラヴァース夫人の子供のころが交互に描かれる。子供の頃、彼女は大好きだった父親との生活と別れを経験している。父親は子供に優しかったがアル中で仕事に向かない人間だった。いつも夢を見て、子供と遊ぶことが大好きな、大人になれない人間だったのだ。

アル中の父親に酒を渡して病状を悪化させてしまった自分を、トラヴァース夫人は許せない。ディズニーはそんな彼女に父親のように語りかける。

「もう自分を許してもいい」

映画自体はエマ・トンプソンが演じるトラヴァース夫人の頑固でわがままな女流作家がめちゃくちゃ楽しい。こんなふうにずけずけ言いたいことを言えたら楽しいだろうな。
送り迎えの運転手さんとじょじょに親しくなっていくのも見所。
常にハイテンションなウオルト・ディズニーも楽しい。トム・ハンクスが演じているんだけど、ぜんぜんトム・ハンクス意識できない。名優だなあ。

風にのってきたメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫)
風にのってきたメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫)

メアリー・ポピンズの映画は子供の頃家族で見に行った。
話はまったく覚えていないが、私はポピンズの魔法にかかっていたようだ。
子供の頃車酔いがひどかった私だが、劇中の歌を歌い踊って車酔いをしなかった記憶がある。
両親やバスの乗客のみなさんにとっては迷惑このうえないが、それだけ夢中になった映画だったのだろう。

大人になってDVDを借りて観たら―――途中で寝ちゃったけど。

ウォルト・ディズニー すべては夢みることから始まる (PHP文庫)
ウォルト・ディズニー すべては夢みることから始まる (PHP文庫)
関連記事
プロフィール

霜月りつ@文筆業

Author:霜月りつ@文筆業
白城るた・あるいは 真坂たま、白雪真朱と名乗ってBLやTLやファンタジーを書いてます。最近は霜月りつ名義で時代物も。
主に読書と映画と着物と同人の日々。独断に満ち満ちてマスので、ついてこれる人だけれっつごー。
メールはこちらから。



更新情報や日々の戯れ言を呟いてます。フォローよろしくお願いします。ブログの更新もお知らせします。

人気記事
お役立ち商品紹介(人気記事)
FC2カウンター
crick ! crick !
最新記事
カテゴリー
るたが運営する他サイト
AMAZON