HOME   »  アニメ  »  かぐや姫の物語

かぐや姫の物語

キネマ旬報セレクション 高畑勲 「太陽の王子 ホルスの大冒険」から「かぐや姫の物語」まで
キネマ旬報セレクション 高畑勲
「太陽の王子 ホルスの大冒険」から「かぐや姫の物語」まで


映画館でみるべきアニメ。
ルパンVSコナンはTVでもいいね、っていうかTVスペシャルなのか?
なんで映画館でっていうのかは、あの広がっている感じを見てほしいのと、映画の配給がよくないともう二度と高畑監督にアニメ作ってもらえないんじゃないかっていう不安感からだ。

かぐや姫の物語 はおもしろかったよ、私は。
むしろ「風たちぬ」よりおもしろかった。いえ、けっして主役の声のためでなく。

ホーホケキョのときの水彩画風は意味が分からなかったけど、今回は話にマッチしていた。日本の風景の美しさ、線画、筆の絵の美しさがよくでていた。
確かにグスコーブドリの伝記の緻密な背景美術も美しいんだけど、日本人の好きなアレ、余白の美、というのがよくでていたと思う。

お話は日本人なら誰もが知っているかぐや姫の話。
しかし原作「竹取物語」ってすごいね。原作「聖書」くらいすごいよ。2000年前の話なんだもの。
原作と違うのは幼なじみの少年を出したくらいか。

 かぐや姫の物語 サウンドトラック
かぐや姫の物語 サウンドトラック


とりあえず印象に残ったシーンを。-

姫が赤ん坊のとき、子供たちとおじいさんの間にいて、お互いに名前を呼び姫がどっちいこうかとうろうろしているところ。
地井武男さんのおじいさんが必死で呼んでて姫がおじいさんのところにいってそれがうれしくてぼろぼろ泣くシーン。
いとおしさにあふれたシーンだった。

都に行ったら侍女がパタリロ。かわいい。

教育係が高畑淳子でぴったり。

高貴な姫君になるため眉をそりお歯黒をつける。それを拒む姫。
「眉を剃ったら汗が目にはいっちゃうわ」
「高貴な姫君は汗をかきません」
「歯を黒くしたら人前で笑えないわ」
「高貴な姫君は口を開けて笑いません」
「高貴な姫君は人間じゃないのね」

御簾の中で三日三晩続く宴に耐えていた姫。御簾の外で姫の顔を見せろという狼藉ものの侮辱に耐えかね屋敷を飛び出す。
走りながら着物を脱ぎ髪は乱れ顔は恐ろしく。まるで清姫が蛇に変化するかのよう。

5人の求婚者はユーモラス。

桜を見に行って貧しい親子と遭遇したあと、消沈して帰るシーン。ここは姫の心が少しわかりづらい。
しかし降りしきる桜の花は美しい。一緒に桜吹雪の中にいるかのようだった。

姫に依頼された宝を持ち帰る皇子たち。火鼠の皮を焼くシーン、ぶわっと皮がもちあがるタイミングが笑える。

帝のあご。

山に帰った姫が幼なじみの少年(今は青年になってる)と出会い、二人で逃げようというシーン。
人が生身で空を飛ぶ、というのはアニメーションの真骨頂だと思うが、今までのベストフライはディズニーのピーターパンのロンドン夜行シーンだった。
しかし、今回かぐや姫がうわまわった。
この浮遊感はすばらしい!

月よりの使者の能天気な音楽。

姫を連れていかないでくれと叫ぶ翁の声。
這えは立て、立てば歩めとここまで愛して育ててきたのに……!
地井さんの声。
すべての子供を愛する父親の声。
泣け。

かぐや姫の物語は日本でしか作られない映画だと思う。日本人の感性でできあがった映画だと思う。
できれば全世界の人に見てほしいが、子供や赤ん坊の裸やお尻がたくさんでてくるので外国では上映がむずかしところもあるのが残念だ。

ジ・アート・オブ かぐや姫の物語
ジ・アート・オブ かぐや姫の物語


関連記事
プロフィール

霜月りつ@文筆業

Author:霜月りつ@文筆業
白城るた・あるいは 真坂たま、白雪真朱と名乗ってBLやTLやファンタジーを書いてます。最近は霜月りつ名義で時代物も。
主に読書と映画と着物と同人の日々。独断に満ち満ちてマスので、ついてこれる人だけれっつごー。
メールはこちらから。



更新情報や日々の戯れ言を呟いてます。フォローよろしくお願いします。ブログの更新もお知らせします。

人気記事
お役立ち商品紹介(人気記事)
FC2カウンター
crick ! crick !
最新記事
カテゴリー
るたが運営する他サイト
AMAZON