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太平洋奇跡の作戦 キスカ あらすじ・ネタバレ感想

キスカ観ました。

東宝の戦争ものがおやすくなってたのでDVDで購入。

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「キスカ」は敗戦国である日本が唯一胸を張って誇れる軍事戦果です。
多くの離島や戦線で何万人もの軍人を玉砕の名目で見殺しにした日本が唯一成功した生還作戦なんです。
戦果と言っても戦っていない。霧にまぎれてこっそり行ってさっさと兵隊を乗せて脱出という作戦なんですから。でもこれがむずかしい。
アメリカ軍はすぐ近くにいて毎日飛行機で爆撃してくるんですからね。その隙をぬわなくちゃいけないんですよ。

当時キスカ島に駐屯していた日本兵は6000人。日本軍の上層部は近くにアメリカ軍がいるからとても助けられない、玉砕してもらおうと考えていた。
それを海軍の川島中将が救わなければだめだ、と押し切り、戦艦五隻を派遣、その艦隊の最高責任者が大村少将(本当は木村)。
この大村役を三船敏郎が演じている。

キスカ島 奇跡の撤退: 木村昌福中将の生涯 (新潮文庫)
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霧がでるまでじっと動かず焦りもせず、しかし、いったん行動するとその決断力・判断力はすばらしい。そんな軍人をどっしりとした風格で演じています。
一度は出発するものの途中で霧が薄くなって戻ってくるんですが、当時の軍の風潮ならきっと特攻して結局だれも救うことができなかった、という結末だったんでしょうが、大村少将のすばらしかったところは、ここで「勇気ある撤退」の判断を下したところです。
当然助けられずに戻ってきた少将には非難が浴びせられるのですが、それでも次の機会をじっと待つ。

一方助けられる方のキスカの兵士たちも、救出作戦を知らされてから毎日毎日同じ時間に全島から海岸へ集まるという行動をとります。キスカはけっこう大きな島なので海岸に来るまで一時間は走らなきゃいけません。そして二時間待ってこなかったら
解散……。
映画では「一日二時間だけの希望」「希望と絶望の日々」と語られていますが、日々の爆撃のシーンとこの渚へ走ってくるシーンが交互に挟まれ、テンポのいい演出になっているんですね。
そしてこの爆撃のシーンがすごく出来がいい。敵機来襲の記録映像と、実際地面を爆発させる映像がタイミングがいいっていうか撮り方がうまいっていうか、本当に爆撃されているみたいで。
今のCG技術並にリアルです。

あ、あと、日本へ郵便を出すシーンがあるんですけど、みんなが思いを込めて書いた手紙が途中で爆撃にあって出せなくなるシーンとかすごい切ない。
妻へ子へ母へ、一人三通書いた人とかいてね、でも全部焼けちゃうの。泣ける。

私記キスカ撤退 (文春文庫)
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やがて気象学者が霧が出る日を予測するんですが、それは出撃したい兵士たちから「霧が出ると嘘をついて出発させろ」と言われたから。
軍人たちから「学者風情が」と見下されていた気象学者ですが、大村から「学者の良心を持て」と力づけられ、霧の出る真の日をまた探し続けます。


さてほんとうに霧が出始め、出発。海の上では味方の船も見えません。わずかな明かりと音だけが頼り。
途中で船同士がぶつかったりするんですけど、そのときの中の衝撃が宇宙戦艦ヤマトなんかの比じゃないくらいリアルです。戦争が終わってそう時間がたってないですからね、体験としてその衝撃を知っている人も多かったのかもしれません。

で、なんとか進むんですが途中でまた霧が晴れ始める。ここで大村は航海がむずかしいとされていた島の西側に進路を取る。ここがもうはらはらしてしまうようなスリル満点で、断崖絶壁な島をこするようにして船の巨体が進むんですよ。あまりの迫力に当時もミニチュアじゃなく本物使ったんじゃないかと言われた特撮、円谷プロはこの短いシーンのために二ヶ月かけたそうです。

そして本当に救援がきたと知ってキスカの兵士たちは一斉に渚に集まります。
武器はすべて捨てて持っていくのは戦友の遺骨だけ。わずか45分で6000人の乗船が終了、船は無事、島を離れました。
ここで流れる「キスカマーチ」がかっこいい。

半月後、米軍がキスカに総攻撃をかけるものの島は空っぽ。霧のせいで同士討ちが始まって100人が負傷。おまけにキスカにいた軍医がいたずらで書いた「ペスト患者収容所」って看板見てパニックというおまけつき。

あ、島には日本軍の犬が2匹残っていたんですが、犬はちゃんとアメリが軍がつれて帰ってくれたそうです。
毎日爆撃してたけど犬には優しいアメリカ軍。

タイトルは太平洋奇跡の作戦なんだけど、本当の奇跡は作戦成功じゃなくて、当時の玉砕当然の大本営が救出を目的とした出撃を決意したことなんだろうな。

あ、今は艦これってのがはやっているそうなんで、キスカに出てきた阿武隈、大正時代に作られたスマートな船なんだけど。
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今、こんなんなってます。
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霜月りつ@文筆業

Author:霜月りつ@文筆業
白城るた・あるいは 真坂たま、白雪真朱と名乗ってBLやTLやファンタジーを書いてます。最近は霜月りつ名義で時代物も。
主に読書と映画と着物と同人の日々。独断に満ち満ちてマスので、ついてこれる人だけれっつごー。
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