ばりごく麵

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うだつのあがらないサラリーマン、潮崎朗馬。ある日雨宿りのつもりではいったラーメン屋で堂々と代金を踏み倒す男に遭遇する。まずいラーメンを「徹頭徹尾まずい、そこが痛快!」と言い放つ男。そしてその男が作ったラーメンは同じ麵、同じスープを使っているのに絶品に仕上がった、その秘密は?! ラーメンとその男に魅せられた朗馬は会社をやめてラーメン修業の道へ!
帯より「その男、傲岸にして不遜、されどラーメンには徹頭徹尾、真摯なり。能條純一が描く稀代の豪傑登場!」

あの能條純一がラーメン漫画? というネタだけで購入。「アントワネットの料理人」はアントワネットの時代に日本人料理人? というネクだけで購入したが同じ感じ。そもそも能條キャラって食事をするようなイメージなかったし。

でもこれがけっこう面白い。

朗馬が惹かれたその男に読者も一緒に一瞬で引き込まれてしまう。男の持つっ自信と明るさ、逞しさ。自分にはないパワーに。

なぜ、その男が天才なのか、なぜおいしいのか、って謎をちゃんと1巻で説明してくれるのが気持ちいい。謎が謎のままずっとひっぱられるよりは、1巻で1つの謎がはっきり解明される方が読みやすいし、次にはさらに大きな謎が用意されているんだろうなって期待できる。

あと、料理漫画のポイントは食べたらどんなにおいしいかをキャラが説明しなくちゃいけなくて、「ミスター味っ子」なんかはその「食べた人のリアクション」も成功の鍵だったけど、能條作品ではリアルなキャラの表情がそのうまさを物語っている。
キャラクターの中でお気に入りはでラーメンマニア?の女性会社員(美人ではない)。
彼女は1鉢の中に非常におしい麺が2本まじっていることに気づいてレンズでそれを見ておいしい秘訣を解明するんだけど、あんた、そのためにその分厚いクリスタルの灰皿みたいなルーペ持ち歩いてんのかっていう。

この女性会社員も好きなんだけど、まじめに麺の湯きりをするラーメン屋のおばちゃんも好きだ。


ラーメン屋vs.マクドナルド―エコノミストが読み解く日米の深層 (新潮新書 279)
ラーメン屋vs.マクドナルド―エコノミストが読み解く日米の深層 (新潮新書 279)竹中 正治

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Author:るた
BL作家・白城るたの読書と着物と同人の日々。独断に満ち満ちてマス。

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