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虹の橋~愛されなかった動物と人

虹の橋にはもうひとつ詩がある。
それが愛されなかった動物と愛されなかった人の話だ。
こちらも超訳してみた。
こっちのほうが私は泣けた。




その橋は沢山の色に彩られて虹の橋と呼ばれているそうだ。
虹の橋の一歩手前には美しい草原や木の生い茂る森や豊かな水をたたえる川がある。
たくさんの動物たちが、死ぬとそこに行くと言われている。
そこには食べ物も水も十分にあり、いつも春のように温かい。

年老いたものも傷ついたものも病気だったものも、
ここではみんな元通りの姿になるのさ。
そして一日中、みんなで遊んでいるんだ。

そこではかつて愛された動物たちが、愛した人間といっしょに虹の橋をわたっていく。
みんなそれを知っているから、待っている間もつらくない。

でもね。
俺たちは?
俺たちは誰にも愛されなかった。
飢えて傷つき、疲れ果て、苦しみ、寒さに震え、
殴られ、鎖で縛られ、閉じ込められ、そして死んでいった俺たちは?

俺たちは橋のたもとに座っている。
くらい目つきで無邪気な連中を見つめている。
怒りも恨みもない、ただ悲しいだけだ。

俺たちには特別な誰かなどいない。
生きている間そんな人間は誰一人現れなかった。

……

でもある日、俺は気づいた。
橋のたもとに誰かがたっているのを。


その誰かは動物と暮らしたことなどなかった。
その誰かは疲れ果てていた。
その誰かは知らなかった、無償の愛をくれる相手がいるなんてことを。

俺はその誰かに近づいた。
誰にも愛されたことのない俺だが、その人間が一人で立っているのが我慢できなかったんだ。

すると。
近づくにつれわかった。
相手の目を見て、匂いをかいてわかった。
これが俺の「彼」なのだ。
俺たちは一緒になるべくして生まれてきたのだ。
生きている間は決してめぐり合えなかった特別な誰か。
愛とゆるぎない信頼をくれる相手。
今やっと。
ようやく、めぐり合えた、虹の橋で。

俺たちの痛みも飢えも寒さも不安も
怒りも悲しみも憎しみも消えた。

友達がいるから。
大切な相手がいるから。

そして俺とあなたは一緒に虹の橋をわたる。
もう二度と別れることはないのだ。



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プロフィール

霜月りつ@文筆業

Author:霜月りつ@文筆業
白城るた・あるいは 真坂たま、白雪真朱と名乗ってBLやTLやファンタジーを書いてます。最近は霜月りつ名義で時代物も。
主に読書と映画と着物と同人の日々。独断に満ち満ちてマスので、ついてこれる人だけれっつごー。
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